外科(消化器外科)・肛門外科
当科の特色
社会の高齢化に伴い、内科疾患を合併した手術症例が増加しております。当科では手術が必要な病気を治療するだけでなく、併存する全身疾患に対しても内科医と連携し治療を行っております。手術は大阪医科薬科大学・一般消化器外科教室の応援を得て、年間150件程度施行しています。
対象疾患
① 消化器癌(大腸癌・胃癌など)
ガイドラインを基本としながらも、患者さんの生活状況なども考慮して最適な治療法を提案させていただきます。当院で手術、薬物療法(抗がん剤)、緩和治療まで一貫して可能です。外科手術は傷が小さく、侵襲の少ない腹腔鏡手術を中心に行っています。
② 肛門疾患(痔)・排便障害
痔は生活習慣(長時間の座位、立位、運動不足、ストレスなど)、排便習慣(排便の姿勢、いきみ)、消化器疾患(下痢・便秘)など、さまざまな原因が合わさって発症します。
痔を治すにはこれらの原因を一つずつ取り除くことが大切です。当科では、できる限り手術をせずに痔を治す方法を提案させていただく一方、これまで漫然と軟膏のみ使っているが治らない場合などは積極的に手術をおすすめしております。内痔核に対しては切らずに治すジオン注射療法を行っています。
③ 良性疾患(鼠経ヘルニア、虫垂炎、胆石症など)
「胃が痛い」「便がでにくい」といった症状でなかなか改善がみられない場合、実は虫垂炎や胆石症が原因であったということは少なくありません。虫垂炎や胆石症は外科手術が基本ですので、これらの症状がある際にはご相談ください。手術はほぼ全例腹腔鏡手術で施行しています。
鼠径ヘルニア(脱腸)について
足の付け根の腹壁が弱くなり、腸などがでて膨らむ病気です(脱腸ともいわれます)
腸が出続けると嵌頓(かんとん)といって腸が壊死し、緊急手術が必要になる場合もありますので、鼠径ヘルニアかなと思ったら早めに当院を受診してください。
入院期間と治療費用の目安
3割負担時。治療内容により異なります。詳細は当院医事課にお尋ねください
高額療養費制度を用いると上記負担が軽減される場合があります。
※高額療養費制度:医療費がひと月の上限額を超えた場合に、公的保険より支給される制度
治療実績
治療実績(2021/1/1~2021/12/31)
手術件数126件(全身麻酔104件、腹腔鏡手術95件)
スタッフ紹介
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古角 祐司郎外科医師
- 平成15年 神戸大学医学部卒業
- 日本外科学会:専門医
- 日本消化器外科学会 専門医
- 日本がん治療認定医機構:がん治療認定医
- 日本消化器外科学会:消化器がん外科治療認定医
- 日本内視鏡外科学会技術認定医
- 日本消化器外科学会:指導医
- 日本大腸肛門病学会:大腸肛門病専門医
- 日本外科学会:指導医
- 日本ロボット外科学会:Robo-Doc Pilot認定証
- 日本内視鏡外科学会:ロボット支援手術プロクター認定証
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NCD登録について
当院は一般社団法人 National Clinical Database(NCD)のデータベース事業に参加しております。NCDに登録されたデータは、医療の現状把握、および患者様への適切な医療提供のために利用されます。一般社団法人 National Clinical Database(NCD)についてはホームページをご覧ください。NCDホームページ