大腸CT検査(CTコロノグラフィ検査)について
大腸CT検査とは
大腸CT検査とは、内視鏡を使用しない新しい大腸検査です。
内視鏡を挿入するのではなく、炭酸ガスをお尻から注入した上で、大腸のCT撮影を行います。 撮影した画像をコンピュータ処理する事により、全大腸の3次元画像を作成します。あたかも内視鏡検査をしているかのように大腸内腔を観察できます。
内視鏡を挿入しませんので、内視鏡検査特有の不快感や合併症が少ないことが特徴です。
メリット・デメリット
メリット | ・短時間(約10分程度)で検査が終了します ・体外からの撮影となりますので苦痛が少ないです ・大腸内視鏡の挿入が困難な方でも検査が容易です ・※他の大腸検査で問題となる、合併症のリスクが極めて低いです (※0ではありません。穿孔のリスクは文献的には0.059%との報告があります。) ・3次元的に観察できるため、大腸全体像や病変の形状を正確に把握可能です ・腹部を撮影するため大腸以外の臓器情報の把握も可能です |
デメリット | ・体外からの撮影となりますので、病変の色や固さの情報が得られません ・組織の採取ができないため、異常が検出された場合は再度大腸内視鏡を受ける必要があります ・CT撮影に伴い最低限で安全な範囲の医療被ばくがあります。 その為、妊娠の可能性がある方は検査を受けることができません。 ただし、注腸X線検査に比べると少なく、大腸がんを見つけるメリットに比べると問題は少ないとされます。 ・平坦な病変や5mm以下のポリープ様病変の抽出精度は大腸内視鏡に比べて劣ります |
検査の流れ
前処置
前日朝から検査食を摂って頂く必要があります。
前日夜に下剤を飲んで頂きます。
検査
大腸を膨らます必要がありますので、炭酸ガスをお尻から注入します。そのために、肛門から直径1㎝程の柔らかいチューブを挿入します。
注入する量は1L~4Lと、大腸の長さなどによりばらつきがあります。大腸内の圧が一定になるように注入され、設定されている圧を超えることはありません。
十分に大腸が膨らんだ状態で、仰臥位と伏臥位の2体位で撮影を行います。
検査は、15分程度で終了します。
注入された炭酸ガスは、排ガスしなくても自然に体内へ吸収されていき、約10分程度でお腹の張りは消失していきます。
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