2017/04/20
産婦人科
子宮頸がん(子宮頚部異形成)について
子宮頸がんは、早期発見できれば治療成績のよい疾患です。
子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頚部という部位に発生します。 子宮頸がんの約90%は扁平上皮癌という種類であり、ヒトパピローマウィルス(HPV)というウィルスの感染により引き起こされることが分かっています。 HPVは性交渉により感染するウィルスです。 性交渉のある女性はHPV感染の可能性が高くなりますが、感染しても多くの場合は、免疫力により体外へ排出されます。 しかし、HPVに感染した人の約10%はウィルスを除去できず、持続感染を引き起こします。 持続感染者の一部で子宮頚部の細胞に異常が生じます(子宮頚部異形成)。 異形成は、「軽度異形成」→「中等度異形成」→「高度異形成」と進行していき、高度異形成の約20~30%が子宮頸がんに進行すると考えられています。
定期的な子宮がん検診が、非常に重要です!
子宮頸がんは、このように段階的な経過をたどるため、突然発症することは稀です。 つまり、異形成の段階を的確に把握できれば、子宮頸がんへの進行を防ぐことが可能となります。 そのためには、定期的に、子宮がん検診での細胞検査を受ける事が重要となります。 田中病院 産婦人科では、子宮がん検診を行っております。ぜひ、ご相談ください。