糖尿病
糖尿病
◎糖尿病とは?
糖尿病は、血糖値が高くなる病気です。
血糖値は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンによって、通常は一定の範囲内にコントロールされていますが、インスリンの作用が不十分で高血糖を引き起こすのが糖尿病です。
高血糖が続くと、全身のさまざまな臓器に問題が起きてきます。
◎糖尿病の症状
症状としては、「のどが渇く」や「多尿」などが有名ですが、倦怠感や体のむくみなどを主訴にいらっしゃる方もおられます。
しかし、実際には、症状など無いことが多く、放置される方も多いかと思います。
糖尿病の怖いところは、このような無症状の時期でも、全身の血管障害が進んでいくところです。
◎糖尿病の合併症
「糖尿病性腎症」「糖尿病性網膜症」「糖尿病性神経障害」は、3大合併症と呼ばれています。
糖尿病性腎症は、進行すると腎不全になり、人工透析が必要な状態へと至ります。
糖尿病性網膜症は、現在でも失明の要因の一つです。
糖尿病性神経障害では、しびれを生じ苦痛の原因となったり、壊疽の原因となって足の切断が必要になる事があります。
また、全身の動脈硬化を引き起こすため、脳梗塞や心筋梗塞といった命に関わる病気の危険性が高くなります。
◎糖尿病の治療
糖尿病治療の3本柱は、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」です。
これらをバランスよく行う事を、当院では理想としています。
最近では、糖質制限食が取り上げられることが増えています。効果は期待できますが、極端な糖質制限は害になる危険性もあります。医師や栄養士と相談しながら食事療法を行う事をお勧めします。
薬物療法は、使用できる薬剤が増え、以前と比べ格段に進歩しています。
症状が出てからの受診では、すでに病状が相当進行している可能性があります。
全身の大血管の病気にもつながることが多く、早期からの経過観察・治療が必要となります。
血糖値が気になられる方は、田中病院 内科へご相談ください。
糖尿病の状態や年齢、合併症の有無、ライフスタイルに合わせて、治療方針を提案させて頂きます。