2017/01/16
肝臓疾患
C型肝炎について
C型肝炎は、容易に治癒を目指せる時代になりました
C型肝炎とは、C型肝炎ウィルス(HCV: hepatitis C virus)が感染することによる肝疾患です。HCVに感染すると、約70%の人が持続感染状態となります。この状態をC型慢性肝炎といいます。
C型慢性肝炎は、20~30年の時間をかけて、肝硬変へと進行します。肝硬変へ向かうに伴い、肝がんの発がん率が高くなります。肝硬変での発がん率は、約8%/年とされています。
従来、難治性の疾患であり、治療方法もインターフェロンという注射薬が中心でした。副作用も軽くはなく、治療に踏み切るにはややハードルが高かったことは否めません。しかし近年、インターフェロンを用いない治療方法が続々と登場し、副作用が軽微であるのみならず、治療効果も100%近くにまでなってきています。インターフェロンを用いない治療は、インターフェロンフリー治療といい、DAA(direct acting antiviral)と呼ばれるお薬の内服治療になります。現在、肝臓専門医しか治療を開始することができません。
これまで、治療に対して踏み切れなかった方は、ぜひお気軽に田中病院 内科へご相談ください。