胃がんについて

胃がんは罹患数の非常に多い病気です

国立がんセンターの統計によりますと(部位別がん死亡数)、胃がんによる死亡数は第3位となっています。 近年、胃がんで亡くなられる方は減少傾向ですが、いまだに罹患される方の非常に多い癌の一つです。

胃がんの原因

日本を含む東アジアは、世界でも胃がんの非常に多い地域とされています。 遺伝的な素因、生活習慣、ピロリ菌感染率やそのタイプなどが、複雑に絡み合い、このような現象を生じているものと推測されています。 胃がんの大半は、ピロリ菌感染が原因であるとされています。 ピロリ菌感染が、どのように胃がんを引き起こすかという詳細なメカニズムはまだまだ不明な点が多いようですが、ピロリ菌除菌治療により、明らかに胃発がん率が低下する事が示されています。 ピロリ菌以外にも、喫煙がリスクを高めるとされています。また、食生活では、塩分の多い食事に注意が必要です。 家族歴も非常に重要です。ご家族に胃がんの方がおられる場合は、高いリスクがあると考えていた方が良いでしょう。

胃がんとは

胃がんは、胃の最も内側にある粘膜層の細胞が、何らかの原因により無秩序に増殖し始める病気です。 急激に進行する事は比較的まれですが、徐々に下へ向かって根を伸ばしていきます。どの程度の深さまで癌が達しているかを、深達度と言います。

早期胃がんと進行胃がん

粘膜下層までに限局している胃がんを、早期胃がんと言います。この状態で発見することが非常に大切になります。 早期胃がんの治療は、切除術が基本になります。 粘膜内に限局している早期胃がんは、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)という内視鏡治療の適応となる事があります。この治療には、胃切除をしなくて済むという大きなメリットがあります。 一方、筋層より深く達しているものを、進行胃がんといいます。この場合は、リンパ節や他臓器に転移している可能性が高くなります。ステージ分類と呼ばれる進行度に応じて、治療を選択していく事となります。

胃がんの症状とは?

癌治療においては、早期発見・早期治療が肝要となります。 胃がんの場合、早期胃がんの段階で見つける事が重要なのですが、無症状の事がほとんどです。血液検査や、腫瘍マーカーなどの検査にも、異常は出てこない事が大半です。 進行胃がんの状態でも、非常に軽い症状しかない事も多いとされています。

胃がんの検査方法

バリウム検査や内視鏡検査(胃カメラ)があります。 田中病院 内科では、どちらの検査も行っていますが、やはり内視鏡検査(胃カメラ)をお勧めします。 当院では、経鼻内視鏡検査を行っております。また、鎮静剤を使用しますと、非常に楽に検査が終わりますので、ご相談ください。 胃がんは、かなり進行するまで症状に乏しい事が多いので、健康診断や人間ドックなどでチェックするしか、なかなか早期発見できません。 厚生労働省の報告では、胃がん検診の有効性(死亡率の減少)は、40~60%とされています。 リスクの高い方、何らかのお腹の症状がある方は、上部内視鏡検査を受けましょう。

大腸がん

日本において、大腸がん罹患者数は増加しています。

国立がん研究センターの発表では、2015年には13万5800人の方が新たに大腸がんと診断されると予測されています。 これは、各がん種の中で最多であり、次に肺がん・胃がんと続きます。

一次予防

日本においての大腸がん罹患数の増加は、生活習慣の変化とも関連があるとされています。これらを改善させて、大腸がんになる事を回避することを、一次予防といいます。その他の生活習慣病の改善にもつながりますので、大変重要になります。 発症リスクを増やすもの  肉、アルコール、喫煙、肥満 減らすもの  野菜、果物、牛乳、カルシウム、運動

二次予防

検診などにより早期発見し、適切に治療を行う事を、二次予防といいます。 大腸がんは早期がんの段階で発見できれば、他がん腫に比べ、予後は比較的良好な疾患です。早期がんの段階で、検診などを受ける事が重要となります。 検診では、便潜血反応を行うこととなります。これで、潜血反応が出た場合には、大腸内視鏡検査を行う事となります。 大腸内視鏡検査では、大腸がんが発見できるのみならず、将来的に癌化する可能性のあるポリープや、大腸がんであっても深達度の浅い早期大腸がんの、診断・治療を同時に行う事が出来ます。 田中病院 内科では、経験豊富な消化器内視鏡専門医が、大腸内視鏡検査を行なっています。 また、鎮静下内視鏡検査(静脈麻酔を使用)も積極的に行なっています。 機会があれば、ぜひ大腸内視鏡検査を受けましょう。