2017/02/19

産婦人科

妊娠悪阻(にんしんおそ)

つわりは妊婦さんの50~80%に現れます。

つわりは妊娠5~6週から始まります。 食欲不振や食事の好みの変化が起こり、吐き気・嘔吐などの症状が出ます。 症状の強いこともありますが、大部分は特に大きなトラブルを併発することなく、妊娠12~16週頃までに、自然に軽快していきます。 しかし、一部の妊婦さん(0.8~1.6%)で、つわりの症状が悪化・長期化して、食事や水分が摂れなくなり、全身状態が悪化してしまうことがあります。 これを妊娠悪阻(おそ)といいます。

妊娠悪阻への対応

長期化すると、体重減少、脱水症状や電解質異常が起こり、栄養不良がさらに進行すると、脳障害や最悪の場合は死に至ることがあります。葉酸不足や静脈血栓症のリスクが上昇するとされています。 対応としては、精神的ストレスが影響する場合もあるので、家族の方々の協力も大切で、心身の安静が勧められます。好きなものを少しずつ何回にも分けて摂るようにし、脱水予防のために経口補水液などを飲みましょう。 田中病院 産婦人科では、点滴や内服でも対応しています。妊娠中に必要なビタミンB6が吐き気を抑えるので処方したり、赤ちゃんへの影響を考えたうえで、安心な吐き気止めの処方や点滴治療を行っています。 それでも、症状が改善しない場合には、入院して頂くこともあります。 つわりは大変ですが、私たちも協力していきますので、よくなる事がほとんどである事を忘れずに、乗り越えていきましょう。